中学受験

2月1日といえば、中学受験の日。
あれから、ちょうど10年が経った。

忘れもしない、あの日。
お世話になった先生や、家族に見送られ、勇んで試験会場に向かった。

勇みすぎて、緊張して、解けて当たり前の問題が解けなくて、泣きそうになった。
不甲斐ない自分が、情けなくて、お母さんのお弁当を食べながら、泣きそうになった。

結果はやはり不合格。
あそこまで、できなかった試験は後にも先にもない。
3年間の努力が、無駄になったとそのとき感じた。

それでも、翌日に向けて気持ちを切り替えることだけを考えて、帰りの電車で自作の社会科テープを聞いた。

翌日、次の学校の試験を受けた。
手応えを感じた。
全然嬉しくなかった。

日を改めて、合格発表を見ると、予想通り。
1日の学校には、不合格。
2日の学校には、合格。
全然嬉しくなかった。
この先、終わったと思った。

あれから、10年が経った。
自分の人生、全然終わってない。

努力は無駄になってない。
自作テープの工夫も、今に生きてる。

でも、支えてくれた人への感謝を表現すること。
最後のツメ。
これは、このときから課題。

当時の自分では、反省できなかったから、10年の歳月を経て、反省。
未来のために。